地下水汲み上げシステム

概要

従来の地下水汲み上げ作業では、複数の配管を連結して垂直に吊り下げる作業を行います。また、メンテナンス時には、長い配管を分解しながら一本一本引き上げたり、再度設置したりと作業負担の大きさが課題となっていました。

こうした課題を解決するのが、英国アンガス社製「ウェルマスター」を活用した「地下水汲み上げシステム」です。
「ウェルマスター」は頑丈な構造で、ホースの自重およびポンプの重量に耐える引っ張り強さを持っているため、水中ポンプの吐出部に接合し、そのまま吊り下げることができます。 従来の配管と比べ、メンテナンス時の上げ下げの作業が容易になり、時間とコストの大幅な削減を実現します。
その信頼性は高く、慢性的な水不足に悩むオーストラリアでは注文が殺到し、製造工場がフル稼働するほどの普及実績を誇ります。
また、ホースの自重および水の重量に耐える引っ張り強さを持っているため、井戸だけではなく、垂直配管としての代替も可能です。

災害時には、地上から屋上の給水タンクへの送水ラインとしても機能します。
「ウェルマスター」は正に井戸用として開発されたホースであり、「水中ポンプの吊り下げ」と「吐出配管」の役割を兼用できるホースです。

やぐらを使用し、ホースを降ろしている様子
三脚を使用してホースを井戸に降ろしている様子

特徴

01

ANGUS社「ウェルマスターホース」

従来の配管を使用した設置・メンテナンスと比べて、最長200mまでの製作が可能で、作業時間と労力を大幅に削減できます。また、よじれやねじれに強く、水中ポンプ特有の振動も吸収でき、耐久性・耐候性・耐摩耗性に優れているため、長期にわたってメンテナンスフリーで使用可能です。

02

メンテナンスの効率化

専用の坑口ローラを使用することで、ポンプとホースを容易に引き上げることが可能です。垂直荷重に耐えられるよう設計された接続金具と、ホース側面にあるパワーケーブル固定用ストラップにより、ホースの脱落やケーブルが絡まる心配がなく、作業時間の短縮が期待できます。

ケーブル結束済みホースの現地敷設
ストラップでホースに固定したケーブルを設置した様子
固定用ストラップにより、ケーブルをホースと結束
二次元プロット図上に三次元で表現した図
03

優れた送水パフォーマンスと経済性

ホース内面は非常に滑らかで、送水時の膨張特性により圧力損失を最小限に抑えます。従来の硬質配管よりも効率良く送水できるため、エネルギー効率の向上に貢献します。

04

飲料水にも対応する高い安全性

ホース内面素材はペットボトルと同等のクオリティを保持。飲料水の汲み上げにも安心してお使いいただける清潔な水質を保ちます。

05

作業環境に応じた設置プランのご提案

作業スペースなどの環境に応じて、様々な設置案を提案いたします。

坑口ローラーと車両を用いた設置例
作業環境に応じた設置プランのイメージ

実績

国内での実績

下記の動画は、実際に日本で撮影された、5年間使用されたウェルマスターホースを引き上げてメンテナンスを行う様子です。配管を使用するよりも取り扱いが容易であることがわかります。

使用ホース:ウェルマスターホース 2インチ(50A) x 200m
場所:メイレークヒルズカントリークラブ様(群馬県)
工事:原澤ボーリング株式会社様
協力:東邦地下工機株式会社様