ローディングアームは、沿岸部のコンビナート地域や大型油槽所に設置され、船舶への大量油送には欠かせない大型設備です。
近年、台風等の風水害や地震などの災害が多発する中、ひとたびローディングアームが被災しますと、長期間に渡って石油等の受払が停滞する事態を招き、事業活動に大きな影響を与えます。このような事態が起きた場合の緊急代替システムとして、ANGUS社製オフショアホースおよびスイベルジョイントを用いた、緊急時の新たな給油システムを提案いたします。巨大災害の発生リスクが高まる中、BCP対策として是非ご検討ください。
なお、消防法では危険物の配管に鋼管を原則使用するよう規定されているため、導入にあたっては個別に管轄消防の認可が必要となります。
下図は桟橋からタンカーへ給油する際の例です。
満潮空船時
桟橋の高さとタンカーの高さが同じ時
干潮満船時
本システムはピグランチャーとピグレシーバーを備えており、送油後はピグを圧送することで、残油を送り出すことが可能です。
桟橋側・タンカー側から海への張り出し部に90度スイベル、送油ホース間の繋ぎ部分に複合型スイベルを設けることで、タンカーの給油に伴う形でホースが追従し、自然な形での送油が可能なよう設計されています。
海上部分に使用している送油ホースは、油輸送に特化し、海外でも多数の実績があるANGUS社製オフショアホースを使用。Offshoreホースは以下のような特徴を備えています。
厳しい環境下でも長期間使用できるように設計されており、耐久性に優れたメンテナンスフリーのホースです。
2.73kg/m(6インチホース)であって軽量で、非加圧時にはフラットになるため、ホースリーラーで巻取りが可能で収納・展開・回収が容易です。
ホース本体に静電気防止ワイヤーが編み込まれており、この端の部分をクランプにプラグ止めすることで、送油中の静電気を逃がします。
桟橋上およびタンカー上は、頑丈なコンポジットホースを使用し送油中のホースの動きにも対応できるようになっています。
送油ホースの接続部は、アルマイト製のWEFLATカップリングを採用しています。テーパー形状のクランプを締め付け、カップリング内側の耐油性Oリング同士がしっかりと面着することで漏洩を防止し、安全に送油ができます。